在宅訪問事例のご紹介

事例紹介在宅医療「薬剤師訪問サービス」のご利用事例を紹介いたします。

在宅訪問担当/甲南店 勤務
岡積 大豪先生

お薬以外のことも
サポートします

末期がんの患者様で、退院直後から医療麻薬の量の変更や違う医療麻薬への変更がありました。副作用について、特にご本人やご家族が気付きやすいものを中心に説明し、一 緒に痛みに対する治療を行っていました。食欲がなく、栄養剤も飲んでおられる方で、一般的なお店で売っている栄養剤は飲みにくく、入院中に飲んでいた栄養剤が飲みやすかったので探してもらえないかと相談を受けました。早速、入院中に飲まれていた栄養剤を問い合わせ手配することができ、訪問する際にお届けすることができました。
目の前の患者様の不安やお困りごとについて、少しでも解消できるよう、お手伝いができないかを考えて行動することが、大切だと感じた事例でした。

必要なお薬の見極めを
一緒に行います

腰の痛みで以前より鎮痛剤を内服している患者様で、昼の薬を飲み忘れた際に痛みが強くなることがなかったエピソードを聞きました。
薬の数が多い患者様のため、薬を減らすことに興味を示されていました。患者様のご家族は、痛み止めの副作用を気にされていたこともあり、医師へ昼のお薬から鎮痛剤を抜いてみることを試せないか提案しました。医師の承諾を得て、鎮痛剤をやめた後も特に痛みに変わりがなく、現在もお薬を減量したまま問題なく過ごされています。
患者さんの状態を見極め、フィードバックしたことにより患者様やご家族の負担を和らげることができました。

介護をする方の
サポートもします

個人宅以外にも老人ホームなどの施設にもお薬を持って行っています。
ある施設では患者様の名前と用法だけを一包化の袋に印字してお渡ししていましたが、施設の方がお薬を準備するときに日付を手書きしている場面を目にしました。施設の管理者の方に日付を印字することを提案して、現在では日付もあわせて印字しています。施設の方から仕事がすごく楽になったと感謝されました。
日ごろから患者さんに関わるみんなで協力して在宅に取り組もうという、また他職種の協力もお互いにしようという意識をもつことで、お役に立てた一例だと思います。